夢をもたないといけないのか(ドリームハラスメント)

◆今日の英語アファメーション◆

Just being alive is worth it.

生きているだけで価値がある。
(生きているだけで丸もうけ)

先日、羽黒山伏の星野先達が
3人の先生方と行ったトークイベント


【日本の聖地巡礼とコミュニティ】
「いきやすさ、暮らしやすさへの道」
をオンラインで視聴しました。

登壇者は

内山節さん(哲学者/作家)
内田樹さん(思想家/武道家)
藤田一照さん(曹洞宗僧侶)
星野文紘さん(羽黒山伏)

そうそうたるメンバーです。
星野先達以外は、全員が東大出身者

昨年もこのイベントに参加しましたが、
私には思いつかないような発想や視点に
触れることができ、
とても面白かったので今年も参加しました。

その中で、
内田樹さんがおっしゃっていたことが
とても印象的で、
私自身も深く同感したので
こちらで、シェアしたいと思います。

内田さんの友人は、最近、
『ドリーム・ハラスメント』
という本を出したそうです。

今、高校では、夏休みの宿題に
「将来の夢」を決めてくる
というのがあるそうです。

9月までに自分の夢を決めて、
それを発表しなくてはならないというのです。

学校の教科として
夢をもつことを強要される。


この場合、
夢とは「職業」のことでしょう。

そして、夢を決めたあとは、
それを実現するための
「人生設計」、「工程表」
を作成する課題がだされるのです。


夢がない人は、きっと
その場しのぎの夢
を作ってくるのでしょう。


内田さんいわく、

「でっちあげた夢は、
すぐに達成できなくなって

自分のアイデンティティ、
土台が揺らぐ」

ほかの方々も

●「夢をもて」という言葉は有害
●「自分の人生を設計せよ」は百害あって一利なし

と口々におっしゃっていました。

「夢をもたないやつはダメ」
「夢をもたない人間は生きているといえない」

こういったゆがんだ教育的プレッシャー
それを、社会全体がずっとやってきた。

若い人の自殺の原因も
こういうところにあるのではないか。

「生きてりゃあ、いいじゃない」
「今のあなたでいいんだよ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

このトークイベントを観た後で、
私は友人のFacebook投稿を思い出しました。

友人には高校2年生の娘さんがいて、
先生との面談でのことを書いていました。


先生が
「進路を決める際に、高校生が面談で泣くんですよ」
と言われたそうです。

真面目に勉強している生徒が多い進学校。

しかし、進路のことになると

「自分は何がしたくて、どんな学校に行きたいか」

わからない、決められない

と困る子が多いといいます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~


これが実態なのです。


これ、高校生だけの問題ではないと思います。

世の中の大人だって

夢をもたなきゃいけないプレッシャーに
苦しんでいる人は大勢います。


先日も、友人と話をしていて
こんな言葉を聞きました。

以前、「夢をもたなくていい」
って言ってくれる人がいて
私、すごく救われたんだよね。と


「夢をもつこと」
「目標をもつこと」
「それに向かって行動すること」
って響きはいいけれど


今の自分では、今のままでは
「だめだ」っていう
否定の意味が隠れているように感じます。

夢や目標は
だれかに強要されるものではないのに。

教育が、社会が、周りの人たちが
プレッシャーを与えてくる。

まさに
『ドリーム・ハラスメント』


そんな呪縛から逃げよう!


あなたは夢でもなければ職業でもない。

やりたいことが思いつかなくったっていい。


なにをしても、
なにをしなくても
あなたはあなたに変わりはない。


あなたの人生はあなたのもの。
あなたはなにもしなくていい。
なにものにもなろうとしなくていい。

あなたは今の、
そのままのあなたで十分いいのです。


『ドリーム・ハラスメント「夢」で若者を追い詰める大人たち』
大志を抱かない生き方は許容されるか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です