らくに生きるヒント~森田療法の学び~
◆今日の英語アファメーション◆
I can live easily.
私はらくに生きられる。
I can lead a much easier life.
私はもっとらくな人生を送ることができる。
今回は「生きづらさ」を感じている方に
「らくに生きるヒント」をお伝えします。
森田療法セミナー入門コースが
昨日から始まりました。
オンラインのセミナーです。
受講資格は
メンタルヘルス従事者で
資格審議会が適当と認めた者
審査にとおり
まずは一安心でした。
森田療法については
私が不安症になったときに知り
自分なりに学んできました。
自助グループにも入ろうとしていましたが、
その後、不安症がよくなったので
そのままになっていました。
リズ山崎先生が
森田療法の「認定心理療法士」で
オリジナルメソッドにも
森田療法を取り入れていることから
講座で学ぶ機会もあり
きちんと学びたいと思っていたところ
今回、受講の機会を得ました。
私は不安症になったとき
自分の中の「生きづらさ」に気づき
その元になっているのが
「自分の性格」だと感じました。
森田療法では
不安障害、強迫性障害、
パニック障害の症状の背景には
共通の性格傾向が認められるとし
それを「神経質性格」とよんでいます。
「神経質性格」とは
●内向的、内省的、心配性、過敏
という弱力的側面
●完全主義、理想主義、頑固、負けず嫌い
という強力的な側面
これらを併せもつものとされています。
まさに私の性格だと思いました。
私は不安症になったのをきっかけに
もっと「ラクに生きる方法」を見いだし
実践してきました。
今も、それをやっているところです。
以前よりだいぶ「神経質性格」は
ゆるんできましたが、
性格というのは変わるものではなく、
自分のなかのそういう部分が出てきたら、
それに気づいて
その度に修正していく
それしかないと思っています。
森田療法には
神経症を患っていなくても
らくに生きるヒントがたくさんあります。
私がとり入れていることを
ご紹介します。
1.不安や恐れを受け入れよう
不安は自然なものです。
不安になるまいとするから不安になるのです。
恐いものは恐い、なくすことはできないのです。
感情を受け入れましょう。
2.悪循環を断ち切ろう
不安や恐れを特別なものとして
取りのぞこうとする姿勢が
さらに不安を強めていきます。
3.完全主義をゆるめよう
失敗しちゃいけないと思っていませんか。
うまくやろうとしない。
目の前のできることだけやろうね
という姿勢が大事です。
4.「べき」思考をゆるめよう
理想、万能的、空想的あり方で
自分を縛っていませんか。
自己に対する自己のあり方を
変えていきましょう。
5.「理想の自己」をゆるめよう
自分の弱さを受け入れましょう。
弱い自分だっていいじゃない。
他者に自分のありのままを
伝えてみましょう。
6.「できること」と「できないこと」をわけて考えよう
「できること」は
自分のしたい気持ちに気づくこと。
感じたら動くこと。
「できないこと」は
感情を思いどおりにすること。
外界をコントロールすること。
7.他者の承認を求めるのをやめよう
他者は受け入れてくれるか
拒絶されるんじゃないか
と恐れずに
人に認められるのではなく
自分がしたいことをしましょう。
8.逃げる練習をしよう
人に合わせて
むりにテンションを上げて
疲れること多いですね。
人に合わせなくてよい、
逃げてよいのです。
9.とらわれを打破しよう
注意を集中することがとらわれです。
注意の方向を変えてみましょう。
不安をもちながらも注意を外に向けましょう。
10.大いなる存在(神)にゆだねよう
自分でコントロールすることを
あきらめましょう。
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自分を変えるというのは
そう簡単ではありません。
でも、少し離れたところから
観察するように自分を見つめ
「あ!私、またやってる」
と気づいたら修正していく。
その繰り返しだと思います。
不安症を患っていたときには
そこから抜け出したいと
毎日もがいていました。
私の中では、
●注意を他に向けていくこと
●自分のやりたい(生の欲望)に
気づいて行動していくこと
でよい方向に
進んでいったように思います。
自分にとって「普通」
と思っていたことが
「ありえない理想」だ
ということにも気づきました。
私たちは
もっとらくに生きられるのです。
もっとらくに生きていいのです。
最後まで読んでくださり
ありがとうございました。
(参照:北西憲二 中村敬 編著『森田療法』)